【前置き】
11月から始まった竜王戦2nd、シーズン24。
不満の声も多かったのと、ダイパリメイクの発売も重なって過疎化が進んだが、それでも最終的にはプレイ人口は25万人まで伸びた。
竜王戦1stでは自身の最高レートを1876に更新するものの、途中で溶かしてしまい、悔しい思いをしたので、今期は2ロムで万全の体制だった。(試行回数が多くて大変だったけれども。。。)
竜王戦1stの構築を再利用すれば余裕やろ、と意気揚々と挑んでみると、まさかの連戦連敗。負けても順位が変動しない深淵の住人でした。
当初は軽く絶望して、今期はあきらめかけましたが、気持ちを切り替えて、構築の問題点を洗い出したことで何とか4桁内を彷徨えるレベルまで復活。
そこからメンツを変えずに努力値や技をカスタマイズし、4桁前半台でホバリング。
あと一押しがなかなかできない膠着状態のまま、最終日の夕方に到達。そこでイチかバチか、他のタイプ統一2名の先駆者からヒントを得て、試案していた新しいオーロンゲの持ち物を採用。
これで流れが変わったのか、一気に連勝が続き、最終738位レート1827を達成。レート1800達成にプラスして、今後の目標だった最終3桁を取れて本当に良かった。
【使用パーティ】
無茶で無謀と笑われようと 意地が支えのタイプ統一
壁を貼るなら殴って壊す 道がなければこの手で創る!
破壊の嵐で全てを貫く!
対面突破 イベルロンゲ!!!
【パーティ概要】
記事のタイトル通り、悪統一の対面構築。
記事の元ネタは「天元突破グレンラガン」。キョダイオーロンゲは足がドリルになるので、あながち間違いではない。
基本コンセプトは初手ダイマックス戦法。
ダイマックス禁伝の制圧力を最大限に生かすには先にダイマ権を使ってしまい、後は相手のダイマを無効化するのに徹した方が強い。
相手も初手ダイマだった場合、イベルタルは他の禁伝よりも初速と火力があるため、打ち負けしづらい点から、初手ダイマと相性が良い。
イベルタルを物理で採用した理由は
①虚をつく役割破壊
②麻痺、しっぽトリックやHPが残り少しでも不意打ちでの役割遂行が可能
のためである。
特に①に関しては初手ダイマと見破られた際に、相手が特殊受けに引くことがほとんどのため、簡単に数的有利をとれる。
詰め筋としては先制みがわりのオーロンゲとタスキ枠の悪ウーラオスが2強だった。
シンプルな戦法だが、詰め筋をミスる、相手の選出や思考を読めないとうまくいかないので、実は扱いが難しい。
◎基本選出:イベル+ロンゲ+ラオス
特徴として、3体とも高火力ふいうちを持っており、素早さに関係なく、ゴリゴリ削っていけるのが強み。
上記の基本選出では天敵のザシアン、ゼルネアスにきつい。
〇対ザシアン軸:ラオス+ワルビ(バンギ)+イベル ()はラプラス入りのみ
〇対ゼルネアス軸:イベル+ラオス(ロンゲ)+バンギ
また、前のめりな戦法なので、ムゲンダイナ軸、ホウオウ軸のような受けルは少し苦手。
勝つコツとしては、特殊受け→バンギラス、ハピラキ、物理受け→エアームド、アーマーガア、ドヒドイデ、と役割対象がはっきりしているのでダイマ物理イベルタルで相手の交換読んで受け先を破壊して、サイクル不可能にさせること。役割破壊を予測した選出が重要となる。(例:ラッキーは吹き飛ぶから、眼鏡サザンが通る)
【壁構築への考察】
※12/2追記
せっかくなので追記。
良く言われてることが、タイプ統一は弱点が被っている関係上、交換しづらいので対面構築、壁構築、積み構築のどれかしかない。
そして、たまに呟いていますが、個人的な結論として、壁構築は扱い辛いと考えている。上位勢も使っている人は少ないし。
あと、これは個人的にお決まりの壁展開は芸術点が低い。
理由としては4つある。②と③に関してはダイマ特有なので、ダイマ無し竜王戦では壁構築は強かった。
①急所や状態異常に弱い
運はみな平等だが、壁構築の場合、一体を犠牲にしてエースに全てを賭けている。このエースが急所で死ぬのは2体分なのでキツイ。生贄でブールアイズ出したのに、人食い虫で殺されるアド損と一緒。
②ターンを枯らすギミック、手法が多い
今作のダイマはターン制限があるため、時間を稼ぐことが強い動きとなっている。その動きと同じ方法で壁を無効化できるので辛い。
③ダイマ透かし
ダイマは強力な分、逆に無効化させることが勝利のポイントなのをみんな知ってる。そのため、しっぽトリックや身代わり、襷カウンターで壁下で積んだアタッカーを封じてくる。ダイマが封じられると、壁を用意したポケモンの仕事も無駄に終わる。
④やることがバレてる
対人戦において、これが1番致命的だと思っている。序列的には、裏をかく>やることを隠す>やることがバレてる。シーズン序盤では勝てるかもしれないが、終盤の猛者たちがいる中では勝ちづらい気がする。
考えてみると、本構築は壁構築に見えるし、物理過多なのでイベルが特殊型にしか見えないのも強い点かもしれない。
そういう意味では、壁構築が一定数いないと虚をつけないので、壁構築は必要不可欠な存在とも考えられる。
【個別紹介】
①オーロンゲ
NN:Titan
性格:いじっぱり
特性:いたずらごころ
持ち物:くろいメガネ → ひかりのこな(神アイテム)
努力値:H132 A252 B76 C0 D4 S44
実数値:187-189-95-x-96-86
A:ぶっぱ、B<D、S:無振りS65抜き
技構成:ふいうち、ソウルクラッシュ、パワーウィップ、みがわり
ダイマキャンセラー (相棒)
定番となった相棒のみがわり採用のアタッカーロンゲ。
ロンゲがいることで、相手はこちらの壁展開をケアしなくてはならず、相手の初手ダイマを牽制しつつ、こちらの初手ダイマを牽制することができた。
当初は前期から引き続き、でんじはを採用していたが、麻痺を入れたいザシアンがラグラージやカプ・レヒレ、サンダーにやたら交換するので、パワーウィップに戻した。
前期は麻痺撒きが役割だったが、今期は如何に相手のダイマを無効化するかが重要なため、ダイマ透かし要員として活躍。
後攻のしっぽは後攻になる、トリックの技スぺ、ザシアンに無効なため、微妙。
不意打ちでのフニッシュ力を上げるため、くろいメガネを採用していたが、下記の別のタイプ統一勢2名の型から着想し、ひかりのこなを採用。
・くろらっぱさん@ドラゴン統一のキュレム@ひかりのこな
https://twitter.com/kurorappa15?s=21
https://kurorappa15.hatenadiary.jp/entry/2021/11/30/184557
・りんさん@草統一のエルフーン@ひかりのこな
https://twitter.com/ringotaro0713?s=21
https://yakkun.com/bbs/party/n1504
両者ともみがわりによる試行回数を稼ぐことで、ひかりのこなの強さを最大限に生かしており、この動きがオーロンゲにも使えて強力だった。
特に弱点技の「じゃれつく」の命中率が81%まで下がっているのが大きかった。
相手次第では、たまにダイマすることもあって楽しかった。
②ウーラオス
NN:Blow
性格:いじっぱり
特性:ふかしのこぶし
持ち物:きあいのタスキ
努力値:H4 A252 B0 C0 D0 S252
実数値:176-200-120-x-80-149
技構成:インファイト、あんこくきょうだ、ふいうち、ちょうはつ
ダイマストッパー
初手ダイマイベルタル無双で気持ちよくなっている最中に、タスキ枠に邪魔されてイラっとすることが多く、その動きをこっちも採用した。
タスキ枠としてはがむしゃらシザリガーを愛用していたが、某動画と前期環境のせいで、シザリガーのがむしゃらは読まれやすくなっていた。
ウーラオスはこだわりハチマキでこれまで使用していたが、現環境ではタスキ型の方が強い気がする。
2つの威力120のタイプ一致技、カウンターによるダイマ狩り、確定急所でいかく無効と、雑に使えて強いポケモンだった。
当初はカウンター採用だったが、ザシアンはカウンター読みをしてくるので、シンプルにインファイトで良く、イベルタルから挑発を没収した関係上、起点阻止のために途中から挑発に変更した。
火力を上げるためにいじっぱりにしたが、最速ミミッキュを抜けないのが少しきつい。
相手の初手ダイマをあんこくきょうだ→ふいうち→イベルのふいうちで倒せるムーブが強かった。
③ワルビアル
NN:Gang
性格:ようき
特性:じしんかじょう
持ち物:こだわりスカーフ
努力値:H4 A252 B0 C0 D0 S252
実数値:171-169-100-x-90-158
ザシアンキラー
前回の竜王戦では採用しなかった新メンバー。
物理イベルタルはザシアンに対する打点が弱いため、上から殴れる枠として採用。
電気の一貫を切れる点はやはり優秀でイベルタルに強いレジエレキやカプ・コケコの電気技を躊躇させ、その隙にダイマイベルタルで倒せたりする。
じしんかじょうが発動していれば、ザシアンをワンパンできる火力がえぐい。
さらに、物理珠イベルタルのふいうちをザシアンに入れると、スカーフワルビアルの地震圏内に入るので完璧。
前期まではじしんを飛行タイプに透かされるリスクがあったが、今期はダイマックスで解除できるので、少しマシになった。
ダイマを切った際にダイウォールをしたい場面が多く、スカーフウオノラゴンに倣い、ねごとを採用することで使いやすさが向上した。
④サザンドラ
NN:Hazard
性格:おくびょう
特性:ふゆう
持ち物:こだわりメガネ
努力値:H4 A0 B0 C252 D0 S252
実数値:168-x-110-177-110-165
技構成:あくのはどう、りゅうせいぐん、だいもんじ、ラスターカノン
ドラゴン禁伝キラー
イベルタルが苦手なキュレム、ゼクロム、ディアルガ、ジガルデに対して、眼鏡りゅうせいぐんで削る役。
禁伝のすばやさは軒並み90なので、最速おくびょう必須。
イベルタルのダイアークで補佐することでアホみたいな火力を出す。
りゅうせいぐんを外す度に筆者が発狂していた。
ダイマ適正も高く、イベルタルはダイマをしなくても強いため、裏をかいてサザンドラでダイマを切って勝った展開もあった。
⑤バンギラス
NN:Tyrant
性格:しんちょう
特性:すなおこし
持ち物:とつげきチョッキ
努力値:H252 A4 B0 C0 D252 S0
実数値:207-155-130-x-167-81
対ラプラス最終決戦兵器
ラプラスのキョダイセンリツからの壁展開に勝てなさすぎて、生み出された最終決戦兵器。
当初はHAチョッキだったが、キョダイセンリツ→ダイストリーム→キョダイセンリツを後出しから受けれないので、HDチョッキに変更。ひたすらに、かわらわりを打ちこむだけ。
出し方としてはラプラス vs イベルタル、ウーラオスの際にダイマ読みでバンギラスに交換する。相手は後ろにザシアンがいる安心感からか、面白いくらいダイマを切ってくる。
ちなみにラプラスのダイマを枯らした後は、イベルタルのダイジェットの踏み台としてラプラスを使うため、絶対に倒しきってはいけない。
これによりラプザシ軸には勝率8割を超え、イージーウィンを稼げるようになった。
また、副次効果として、相手のサイダーの選出や、イベルタルミラーでの相手のダイマ選択を抑制する効果もあって強かった。
さらに後出しからアローラキュウコンのオーロラべールの無効化や、特殊耐久を活かして、ジオコントロールを積んでいないゼルネアスのストッパーとして機能するのも便利だった。
そのためにも、イベルタルで先にダイマックスして、ダイスチルの圧をかけることでゼルネアスのジオコントロールを封じる立ち回りも大事だった。
⑥イベルタル
NN:Death
性格:いじっぱり
特性:ダークオーラ
持ち物:いのちのたま
努力値:H4 A252 B4 C0 D4 S248
実数値:202-201-116-135-119-150
死の旋風、破壊の権化
最凶の初手ダイマックスモンスター。
一般的なダイマ特殊珠イベルタルさえ、受けるのに苦労するのに、虚を突いた物理型。
突撃チョッキを持つことでイベルタルを受けようとしてきたポケモンを薙ぎ払える。
特にイベルタル対策のフェアリー勢にダイスチルで強く出れるので、イージーウィンを取りやすかった。
壁貼りのオーロンゲやレジエレキもひかりのかべから展開してくるため、壁展開をさせずに圧勝できた。
ダイマックスした禁伝の制圧力はすさまじく、計算が狂うと立て直しはほぼ不可能。
ハピラキの受け出しは不可能で、ダイスチルの防御アップすることで受け出しバンギラスにも勝つことが可能。
メタモンにコピーされても、非ダイマ時では悪統一に対してゴミ技ばかりのため、怖くない。
ダイマックスで暴れた後に、相手の切り返しダイマックスに対しては、そらをとぶで透かす点も優秀。
麻痺や後攻のしっぽ、トリックルームをされても、ふいうちがあるため問題なかった。
一方で、相手の引き先や今後の展開を考慮しつつ、技を選択する必要がある点は注意が必要。
スカーフカイオーガ→ダイジェット展開 (H無振りカイオーガならダイジェットで確1)
遅いカイオーガ→ダイアーク展開 (交換も加味して、最大打点を打ちこむ)
ダイバーンが使えないため、ザシアンに勝てないのが唯一の欠点だと思われていたが、特殊型でも雨による炎ケアやカイオーガ対策のHDベースザシアン、さらに炎技読み交換までされるので結局キツイ。
逆に、物理型ではダイスチルによりきょじゅうざんのダメージを抑えることができ、すでにジェットで上を取っている場合、ダイスチル→ダイアークでH振りザシアンを高乱数で落とせる。
また、途中でダイマターンが切れても、ザシアンにはイカサマのダメージの方が入るため、むしろ良い。
ランドロスなどの威嚇持ちや弱点保険を発動した白バドレックスや日食ネクロズマにもイカサマが入るため、非常に便利。
【選出】
ザシアン軸:ラオス+イベル+ワルビ or バンギ
勝率は5-6割。ザシアンの処理よりも裏に控えてるタスキ枠を意識することが重要。
カモ。勝率は8-9割。特に特殊イベルタルがカイオーガに弱いため、相手の虚を突きやすい。
少しきつい。勝率は6-7割。ネクロズマが積む前にケリをつけたいが、ネクロズマが非選出の時もあり、難しい。
ムゲンダイナ軸:イベル+サザン+ワルビ or ラオス
きつすぎる。勝率は2-3割。受けルは相手の受けを破壊しないと、ほぼ勝てない。
ホウオウ軸:イベル+ワルビ+ラオス or バンギ
きつい。勝率は3-4割。役割破壊が成功したら、勝てる。
わりと勝てる。勝率は6-7割。相手もイベルタルの弱点をわかっているせいで、わざわざ特殊受けを出してくれて、勝手にPTが崩壊する。
ゼルネアス軸:イベル+バンギ+ラオス or ロンゲ
意外と勝てる。勝率は6-7割。相手は1ターン積まないといけないので、そこが攻めやすい。
白バドレックス軸:イベル+ロンゲ+ラオス
カモ。勝率は7-8割。ダイマを透かせばそんなに苦戦しない。
黒バドレックス軸:イベル+ロンゲ+ラオス
きつい。勝率は5割。イベルタルだけでなく悪全体対策がされているため、動きづらい。
ジガルデ軸:嫌い。やることが受けルより陰湿。
ザマゼンタ軸:強すぎ、、、勝てない、、、
【後語り】
お読みいただきありがとうございました。半年前に活躍した竜王戦の構築をより強力な構築に昇華させ、最終順位3桁を更新することができ、達成感でいっぱいです。
さすがに2ロムで計560戦はやり過ぎたので、12月のランクマは省エネで行きたいですね。
100戦で上位に行けるようになりたい、、、
そして、これでようやく放置していたBDSPを進められます。。。
バトルタワーのマスターランクに悪統一でチャレンジとかもしてみたいですね!
改めてありがとうございました。