【概要】
8月始まったダイマ禁止の竜王戦ルール、シリーズ10。相棒のキョダイロンゲ使えなくなる不満と不安があったが、なんとか自己ベストレートを更新。
要因としては、以下のとおり
1.イベルタルの強いところを生かせた立ち回りをできたこと
2.イベルタルを囮にして、イベルタル抜きでも勝てる立ち回りをできたこと
【使用パーティ】
【編成経緯】
自分は交換読みが苦手なため、対面構築を好んでおり、がむしゃら、かなしばアンコと相性を度外視した戦術を愛用。
しかし、ダイマがない現環境は、ダイマでのゴリ押しで数的有利をとることやダイマで強引に受けきることができず、対面構築よりサイクル構築の方が強いと思われる。
だが、タイプ統一でサイクル戦を行うのは困難であるため、シーズン当初は対面構築を組んでみた。
案の定、相手にクルクル交換されてジリ貧になる展開が多く、仕方なくこちらも交換を選択に入れる構築・立ち回りを考えた。
ただ、完全にサイクルを回せる受け役を設けるのではなく、6、7世代で登場したクッションという役割を採用し、対面構築に融通を利かせることで強い構築を作れた、、、気がする。
今回の構築を組んでみて、サメハダー、ガオガエン、ウーラオス、イベルタルの強さを再認識できた点は大きな収穫。
また、交換読み技選択や釣り交換など、読みによる駆け引きが多く、ダイマの大味なバトル展開が好まれない理由も少しわかった。
【個別紹介】
①オーロンゲ
NN:Titan
性格:いじっぱり
特性:いたずらごころ
持ち物:こうかくレンズ
努力値:H148 A252 B84 C0 D4 S20
実数値:189-189-96-x-96-83
H:珠ダメ意識の10n-1、A:ぶっぱ、S:S4振バンギ抜き
技構成:ふいうち、じゃれつく、パワーウィップ、でんじは
麻痺撒きの仕事人(相棒枠)
前シーズンまで珠ダイマアタッカーとして暴れていた相棒を麻痺撒きにカスタマイズ。
壁張りとしては絶対に使わぬ(鉄の意志)。
相手のパーティの速度を遅くして、鉢巻ラオスで全てをなぎ払うロンゲラオス並びが強かった。
いたずらごころ電磁波無効、かつウーラオスが苦手なイベルタルに対して、後攻じゃれつく→ふいうちで倒せる点も相性が良かった。
持ち物はいのちのたま、ラムのみ、ロゼルのみと逡巡したが、でんじは、ウィップ、じゃれつくの安定性が高まる「こうかくレンズ」の天啓が降りる。
この持ち物によって確実に役割を遂行できので、個人的にはイチオシ。
(おにび、でんじは、じゃれつくのメンヘラミミッキュなどにもお勧め)
選出としてはマストな順番はなく、チェイサーとして投げたが、
でんじは撒いた後の裏のアタッカーを用意しておかないと、麻痺が腐る試合もあった。
②シザリガー
NN:Crush
性格:やんちゃ
特性:てきおうりょく
持ち物:きあいのタスキ
努力値:H0 A252 B126 C0 D0 S132
実数値:138-189-121-x-54-92
S:S4振り70族抜き
技構成:クラブハンマー、はたきおとす、アクアジェット、がむしゃら
もはや自分の悪統一PTでは定番となっている、がむアクジェ型。
襷がむしゃらが強いのは周知の事実なので割愛。
前シーズンまでは、主に初手投げレヒレに合わせ、レヒレを処理する枠だった。
今シーズンでは、ダイマがないこともあって誰に対してもがむしゃらが強く、ステロさえケアすれば2番手以降の採用も多かった。
がむしゃらを食らった敵サイドとしては、HPが1残っていればクッションになる、こだわりアイテム持ち増加から、HP1でも交換することが予想しやすく、交換先にがむしゃらを決めやすかった。
一方、ゴツメ持ちも増加しており、ゴツメ枠に交換され、襷を削られて何もできないケースも増え、使いづらい場面も増えてきた。
以前は、クラブハンマーの枠は剣の舞採用だった。
剣舞の利点としてはドヒド、ナット対面に有利をとれ、+2アクジェの削りも強かった。
一方、クラブハンマーはザシアン、ゼルネアスに対して有利展開がとりやすかったため、終盤に採用。
ザシアン:クラブハンマーとアクアジェットで低乱1。後続のふいうちやサメハダーで倒せる。
ゼルネアス:がむしゃらを身代わりで空かされてしまうため、クラブハンマーで6-7割削る。相手がジオコンを選択してれば、次はドレインキッスをしたくなるので、ここでがむしゃら→アクジェで倒す。攻撃技を選択されてても、ザシアンと同じように後続圏内なので問題ない。
③サメハダー
NN:Fang
性格:せっかち
特性:かそく
持ち物:たつじんのおび
努力値:H4 A0 B0 C252 D0 S252
実数値:146-140-54-147-60-161
今シーズンからの新たなメンバー1。
ダイマがなくなり、強化された道連れが強かった。
使う前は、どうせ警戒されてうまく決まるわけないと思っていたが、ほいほい決まってビックリした。
初手か2番手として起用。
初手での強みは、初期環境に多かったカバザシノラゴンに対して、ドロポンでカバを粉砕、ザシアンorノラゴンを道連れで相打ちにでき、数的有利をとれた。
またPTが物理に偏っていたためか、選出されやすいランドロスに対して、れいとうビームで確1にでき、数的有利を取れた。
道連れだけでも強い点として、こっちの選出に対して重いポケモンを除去できる点が便利だった。
2番手としては、前述のシザリガーと組み合わせる並びが強力だった。
電光石火ザシアンや熱風サンダーにより、シザリガーが事故った場合でも、2番手のサメハダーで倒せることが多く、そこから道連れで数的不利を取り戻せる展開も多かった。
弱い点としては、ドロポンの命中不安、急増したゴリラと守る貫通のウーラオスに何もできない点が挙げられる。
また、終盤はカバが減ってきたこと、れいとうビームはランドロスにしか打たないこと、達人の帯+地震でザシアンを大きく削れることから、ドロポン→地震の両刀ベースでも良いかもしれない。
持ち物は当初、「いのちのたま」にしていたが持ち物バレが大きく、達人の帯に変更。
珠ダメがないことで、きあいのタスキを匂わせることができ、安直な攻撃を誘発できる点が優秀だった。
④ガオガエン
NN:Heel
性格:わんぱく
特性:いかく
持ち物:ゴツゴツメット
努力値:H252 A4 B228 C0 D4 S20
実数値:202-136-152-x-111-83
H:ぶっぱ、S:S4振りバンギ抜き
技構成:フレアドライブ、かわらわり、とんぼがえり、ちょうはつ
ザシアン専用クッション
今シーズンからの新たなメンバー2。
ザシアンに対する後投げクッションとして採用。
ゴツメダメージ1回とフレアドライブでASザシアン確1。
読みは必要だが、ザシアンの交代に合わせてとんぼがえりすることで、対面操作できる点も優秀。
また、威嚇を入れることで後続のイベルタルがザシアンのじゃれつくを耐えれるようになり、そこから逆転もできた。
あとで計算したら、ゴツメダメージ2回とサメハダーの地震でザシアンを倒せるので、やはり地震採用はアリかもしれない。
また、もう少し火力に割いた方が相手に負荷をかけやすくなるため、努力値は要調整。
ブラッキーなどのあくび起点役にもそこそこ強い。
⑤ウーラオス
NN:Blow
性格:ようき
特性:ふかしのこぶし
持ち物:こだわりハチマキ
努力値:H4 A252 B0 C0 D0 S252
実数値:176-182-120-x-80-163
技構成:インファイト、あんこくきょうだ、どくづき、ふいうち
脳筋フィニッシャー
使用ランキング上位の高火力アタッカー。
ダイマがないため相対的に敵の耐久が下がっており、鉢巻を巻いた威力120の悪・格闘技は強烈。
前述のオーロンゲによる電磁波サポートで、上から殴る展開が強かった。
ダイマありでは不利対面だったランドロス、ポリゴン2、ブリザポスに、有利がとれるのは不思議な感覚だった。
⑥イベルタル
NN:Death
性格:ずぶとい
特性:ダークオーラ
持ち物:じゃくてんほけん
努力値:H252 A0 B252 C0 D4 S0
実数値:233-135-161-151-119-119
技構成:ふいうち、デスウイング、ねっぷう、ちょうはつ
不利対面を覆す移動要塞
知り合いの電気統一の方の弱点保険ゼクロムから着想を得た型。
禁止伝説ポケモンは耐久が高く、両刀気質であり、耐久に振ることで弱点技を難なく耐えることができるため、弱点保険を有効活用しやすい。
さらにイベルタルは以下の点が優秀であった。
・デスウィングでの回復があり、殴り合いに強く、場持ちが高い。
・ちょうはつによる相手の積み技・回復を妨害し、攻撃を誘発。
・無振り下降補正+2不意打ちでも多くの低耐久ポケモンを確1
使用率上位のゴリランダー、ウーラオス、ランドロスに滅法強く、苦手なザシアンを他のポケモンで潰せば、ほぼ負けなしの状態が作れた。
強かった使用例)
・眼鏡レボルトのボルチェン確定耐え→弱点保険発動→デスウイングで回復しながら交代先を撃破→レボルト再登場→ふいうちで確1
・ゴツメレヒレに挑発→瞑想封じ→デスウィング→ドレインキッス→弱点保険発動→デスウィング連打
グラードンの岩技、カイオーガの雷、ポリゴン2のれいとうビーム等、弱点保険が発動すれば本来不利な相手でも倒すことができる点が優秀だった。
弱い点としては、弱点保険が発動しないと火力がいまひとつ足りない点。
等倍技で殴ってくる相手には弱く、珠CS型なら勝てる相手にも負けるケースがあり、一長一短。
運用上、気をつける点は相手に有利だと思わせて、殴らせること。
【選出と立ち回り】
前シーズンと違って、決まった並びはあまりなく、相手に合わせて感覚で選出してました。
一応、各軸に対する並び
ザシアン軸
ムゲンダイナ軸
よくある勝ちパターンは、本来イベルタルでは勝てない敵Aを弱点保険発動によって強引に突破し、イベルタルに勝てないB,Cしか残っていない、もしくはこちらの後続が受けきれない展開が作ることでイージーウィンを狙えた。
【後語り】
お読みいただき、ありがとございました。
まさかイベルタルとまた戦うことになるとは、思ってもみませんでした。
今回の記事を書いてみて、イベルタルの強さを思い出したので、自身の最高レートを出せたシリーズ8「竜王戦」の構築記事も書いて見ようかと思いました。
次回も自己ベストを上げられるよう、頑張っていきたいです!